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最近話題のレンタル家族。そのビジネスの現状と支払相場は?

レンタル家族なるビジネスをご存じですか?
その名の通り、家族をレンタルできるサービスを提供しているビジネスで、これまでテレビや映画でも、同ビジネスはたびたび取り上げられてきました。

最近では、岩井俊二監督の映画『リップヴァンウィンクルの花嫁』や、宮藤官九郎脚本のテレビドラマ『ゆとりですがなにか』でも、レンタル家族は活躍しています。
そこで、気鋭のクリエイターの触手を動かすレンタル家族の実際について斬り込んでみました。

冠婚葬祭におけるレンタル家族サービス

レンタル家族はサービス開始当初は、冠婚葬祭などで出席者の頭数が揃わず世間体をつくろうために、親族の代理出席を行う内容が多かったようです。

その要因は、「親族がいない、少ない」「親族を呼ぶことができない事情がある」など様々ですが、結婚式では両家の出席者の人数に開きがあることを解決するという現実的な問題もあったようです。核家族化の影響は、こんなカタチでも現れてきているんですね。

代理出席に関するコストを見てみましょう。
●一人あたり1万円~1万5000円ぐらいが、どうやら相場なよう。
オプションとして、
●余興やスピーチなどをお願いした場合は、5000円ぐらいが加算されます。
ご祝儀に関しては、受付で事前に渡し済みである旨を伝えるという対応を取るとのことです。

なお、出席者は各人とも人物設定が成されており、その役割を演じるという責務を担っています。人数がまとまると結構な金額になってしまいますが、見栄えを取り繕うのは決して安くはないということでしょうか。

レンタル家族需要はまだまだある

家族を必要とする局面は、冠婚葬祭以外にもまだまだたくさんあります。

妻や夫の代行という設定もあります。子どもの入試の面接、親代わりになって子どもを遊びに連れていってほしい、前夫や前妻と会う際の現在のパートナー役など、その活用方法は様々です。
しかし、真実が分かってしまったら、どうなってしまうのか心配にもなってしまいますね。
かなり演技力が問われるため、コストはケースバイケースなようですが、大体の目安は以下のようになります。

●1案件の目安は、2万円~5万円
その相談内容、かかる時間などによって、価格は変わってきます。
確かに、ここまで個人の私生活に踏み込んでいく案件ですと、一概に価格が設定ができるようなものでもないですよね。

いまや、彼女や彼氏もレンタルする時代?

また、彼女、彼氏のレンタル需要も少なくないようです。
彼女、彼氏がいないので短時間でもいいのでカップルになってほしい、異性とどのように会話を交わしたらよいのかが分からないので教えてほしいなど、かなりパーソナルな依頼から、一緒に買い物、カラオケなどに行ってほしいというライトなものまで、お願いは様々。
●1時間あたりの目安は、1万円ぐらい。

3時間までと一応時間制限を設けていることもあり、飲食費、入場費、交通費など実費は別途になっています。
中には子どものためにレンタル彼女、彼氏を紹介する親御さんがいるとのこと。
あくまでもレンタルではあるのですが、こういうことまでお金で解決しようと考える発想には、少々驚きを隠しきれません。

気軽に頼めるレンタルサービスも充実

家族や近しい人の親密さを求めるレンタルサービス以外でも、気軽に頼めるレンタルメニューも充実しています。
「話を聞いてほしい」「一人では行きづらい所に同行してほしい」「面と向かっては気まずいので、代わりにメッセージを伝えてほしい」など……。
何だか、一種のカウンセリングに近い様相を呈してきていますね。
しかし、言いたいことが言えない現状のフラストレーションを解消させたいという気持ち、分からないでもない気がします。
●1時間当たりの目安は、5000円~1万円ぐらい。
実費は別途。深夜、早朝などの場合は別途相談となるようです。

メール配信サービスをメニューに加えているところもあります。「メル友になってほしい」「毎朝モーニングコール(メール)をしてほしい」「メールで相談をしたい」などのサービスがありますが、これらは友人代行のような感じですよね。
人間関係がだんだんと希薄になってきている証拠でしょうか。
●月額5000円~1万円で、1日1回メールが配信されます。

まだまだごく一部の人たちであると思いますが、何かを気軽に人に頼めない、頼みにくい雰囲気があるというのは、現代の時代性なのでしょうか。それともバーチャルなコミュニケーション手段が増えてきているため、レンタルすることにも抵抗感がなくなってきているという面もあるのでしょうか。

── 一部の人には奇々怪々ともとれる、人の心の隙間に入り込むレンタル家族のようなビジネスは、これからさらに増えてくるでしょう。


≪記事作成ライター:川島大河 ≫
情報サービス会社、広告代理店などの勤務を経て、現在は供養関連事業(お墓、葬儀、終活など)の販促企画、セミナー・プロデュース、執筆・編集関連業務に従事する。「楽しく人生を過ごすために役立つ情報を分かりやすく提供」することがモットー。

【転載元】
日本クラウド証券株式会社
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日本クラウド証券メディア マネセツ
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