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「出資の相談をしたい人」まずはこれをチェック!

camera_alt (写真=Soultkd/Shutterstock.com)

いざ起業しようとした際、悩みとしてまず挙がるのが立ち上げ資金の工面だろう。資金不足では高い技術力や経営ノウハウが生かせず、夢を実現することはできないのではないかと感じてしまうだろう。ここでは、資金調達について考えていきたい。

資金調達には、一般的に「出資」あるいは「金融機関の融資」を受ける方法がある。出資の引き受け手には、ベンチャーキャピタル(VC)や、エンジェル投資家(創業間もない企業に資金供給する投資家)などがいる。ここでは、出資について中心に説明しつつ、出資と融資の違いについても解説していきたい。

出資を受けるとは

出資を受ける場合、出資金は基本的に返済の必要がなく、利息の支払いが発生しないというメリットがある。ただし、出資者が株主になる(出資額に応じて会社の議決権が渡る)という認識が必要だ。

出資の受け手は、株主への説明責任が発生し、例えば会社の状況(経営戦略や経営状況など)を詳しく説明するなどの対応も求められる。経営の自由度が下がるという点に関しては、デメリットといえるだろう。自身の持株比率が50%以下になると決算の承認など商法上の普通決議事項を決められないため、持株数の割合にも注意が必要だ。もちろん、出資額に応じた配当を支払わなければいけない場合もある。

また、株主によって求めるリターンはさまざまだが、出資は融資よりリスクが高いため、後述する融資よりも、資本コストは高いとされる。従って、株主が求めるリターンは融資のそれよりも大きく、1. 配当、2. 株価の値上がり益、の2つに分かれる。このときのコストまで考えた上で、検討する必要がある。

出資と融資の違いとは?

融資は、銀行などの金融機関から資金を借り入れるため、返済の必要があり、利息も支払う必要があるなどが出資と大きく異なる点といえるだろう。これらの要素含め、以下に出資と融資の違いをまとめてみた。

出資までの流れを知る

出資の資金調達方法でも、例えばエンジェル投資家とVCからとでは異なる。

エンジェル投資家からの出資の場合、決められた流れは存在しない。エンジェル投資家から提示される条件はケースバイケースとなるからだ。エンジェルを説得するためには、起業家の人格や熱意、ビジョンや事業の将来性、説得力のある事業計画書などが求められる。

VCからの資金調達の流れは、大まかにいうと以下のように整理できる。
1. コンタクト(相談・面談、プレゼン、申込みなど) ※VCからのアプローチの場合もある
2. 審査(VCでの検討、デューデリジェンスなど) 
3. 出資・支援(払込、株式事務、取締役派遣、取引先や人材紹介、管理体制支援など) 
4. EXIT (IPO、M&Aによる売却、敗戦処理など)

企業の目的に合った出資者選びを!

VCは独立系、金融機関系、政府機関系などさまざまで、それぞれ異なる思想を持つので起業の目的に合った会社を選びたい。VCの出資目的の1つは出資企業を成長させ、他企業に売却し、売却益を得ること。もう1つは、出資した企業を上場させ、売却益を得ることだ。起業者はVCの期待に応えるために、綿密な事業計画を立て、高い目標を達成しなければならない。

一方、エンジェルは同じ船に乗ってリスクを共有してくれる存在でもある。経済的利益よりも事業にほれこみ、良き相談相手になるケースが多い。エンジェルで多いのは身内、知人などの個人だ。自分の回りを見回してみると、相談や出資に応じてくれるエンジェルがいるかもしれないため、積極的に自らを売り込んでいくことが求められる。

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