【第1回 工藤崇のFP-Solution】​専門家×スタートアップからの考察。Technologyで世界を変えるのは「誰」の役割か

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「争族(あらそうぞく)」という相続のトラブルをTechnologyから解決するためのITサービス開発・提供に取り組むFP-MYS(エフピーマイス)代表の工藤です。
今回、ご縁があり、リーダーズオンラインの連載をさせて頂くことになりました。どうぞ宜しくお願いいたします。

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さて、今回は第一回目の記事にあたり、日本においてTechnologyが世界を変えるときの「主役」について考えたいと思います。

1、Fintechは金融×IT

2010年代中盤から、産業における様々な場面でFintech(フィンテック)という言葉を聞くようになりました。この言葉は造語で、Finance(金融)とTechnology(技術)を掛け合わせています。つまり、金融における既存の様々なサービスや制度を、Technologyを力を使って変えていこうという動きです。協議では銀行が担っていた金融サービスをベンチャー企業が代替することを指しますが、実際は更に汎用的に使われ、金融におけるあらゆる「アップデート」をFintechと称します。

なお、Fintechにおいてはベンチャー企業という言葉はあまり好まれず、きわめて短期間で会社価値を急上昇させる企業ということで、start up(スタートアップ)という言葉が圧倒的な認知度を持っています。自己紹介を続けると、私は2015年にFP(ファイナンシャルプランナー)として独立し、2017年前後からスタートアップとして展開した企業を率いている人間です。いわゆる専門家×スタートアップの立ち位置というところでしょうか。

Fintechのリードを取るのは銀行や証券などの金融出身者、もしくはdeveloperなどTechnologyの世界でこれまで生きてこられた方。何より専門的な知識と、プロダクト(サービス)を世の中に提供し、浸透させる「人脈」があります。たとえ企業のトップ(社長・CEO)がどちらかの出身ではなくても、技術の責任者(CTO)やサービスの責任者(COO)がこれらのバックグラウンドを持つという傾向は多いように思います。

ところが2017年前後から、いわゆるFintechは次第に細分化され、〇〇techが増えていきます。保険×IT、不動産×IT、法律×ITという流れです。それにともない、主役という人間のバックグラウンドも更に多様化していきました。私のように、まったくTechnologyの世界に造詣がなく、まさに「別の畑」で生きてきた人間も、〇〇techの担い手が増えてきたように思えます。金融やTechnologyにおける突出した知識を有していなくても、その人なりのバックグラウンドが新常識を生み出す土台になっていくのでしょう。

2、Technologyで世界を変える動機となるものは?

では、まったく縁のなかった人が〇〇techで世界を変えようとする、「動機」となるものはいったいなんでしょうか。もちろん経営者としての能力や人心掌握術、投資会社や投資家からの資金獲得力があります。ただ、それよりも大事なものは、それまでの世界を通じて「これは変えなければならない」と感じてきたものを変えようとする「胆力」ではないでしょうか。

既存制度の未熟なポイントを変える効果的なサービスを提供したとしても、想定しているターゲットにすぐに届くとは限りません。いまは日本人の生活にマッチしているサービスも、長い浸透期間があった、という話はよく聞きます。

そのあいだに必要になる資金力もそう、「本当に大丈夫なのか」と疑心暗鬼になる社員やステークホルダーに対峙する胆力もそう。いわば先の見えない道を貫いて進み続けたものが、次代が追い付いた暁にTechnologyで世界を変えた「主役」として注目されるのだと考えられます。

3、今後の鍵は「高齢化社会」

私自身、相続のサービスを展開していることもあり強く感じるのは、今後〇〇techとして注目されるのは「高齢化社会」ではないかということです。相続はもとより介護、足腰が弱くなって外に出歩けない状況に対するサービス、孤独感、デジタルリテラシーなど。

実はこの領域で取り組んでいるスタートアップや大企業は増えてきており、なかには飽和状態ではないかという人もいます。その一方で「新しい産業というのは、『飽和状態』という言葉が聞こえてからが面白く、チャンスだ」という意見も聞きます。

誰しもが、「気が付かなかったけれど、こういうサービスは確かに日常生活を豊かにするね」と感じるものは、現状に満足感を持たない、このような積極的な姿勢から生まれていくのかもしれません。私自身、start upに生きるものとして、この感覚を自分からも生み出していけるよう、精進していきたいものです。

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【プロフィール】
工藤 崇
FP-MYS代表取締役社長CEO。1982年北海道生まれ。相続×Fintechプラットフォーム「レタプラ」開発・運営。資格学校勤務後不動産会社、建築会社を経て2015年FP事務所を設立。1年後の2016年7月に法人化。多数の執筆のほか、Fintech関連のセミナー講師実績を有する現役の独立型ファイナンシャルプランナー(FP)として活動中。スタートアップ経営者としてシードラウンドまでの資金調達完了済み。本社は東京都港区虎ノ門。

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