【ベトナム】市中感染28人増、ハノイなど5省市で[社会](2021/02/04)
ベトナム保健省によると、2月3日午後6時の時点で新型コロナウイルスの市中感染が前日から28人増えた。ハノイを含む5省市で感染が見つかった。
市中感染は、先週からの累計で10省市の329人となった。新たに市中感染が見つかったのは、ハノイ(1人)のほか、北部ハイズオン省(16人)、クアンニン省(4人)、中部高原ザーライ省(5人)、南部ビンズオン省(2人)。
累計の感染者数は、同日に感染が確認された渡航者1人も合わせ、1,911人。回復者は累計1,461人、死者は35人となった。
隔離措置・経過観察の対象者は4万8,829人で、前日から2万人以上増えた。内訳は隔離施設が2万5,841人、自宅が2万2,610人、病院が378人だった。
■ホーチミン市の接触者追跡
政府は3日、1月29日にハノイーホーチミン市便を利用した人に、直ちに医療機関に申し出て検査を受けるよう呼びかけた。対象となる便はベトナム航空のVN7245便と、バンブー航空QH242便で、これらの便の乗客に1,883人目の感染者がいたためという。
地元各紙によると、ホーチミン市当局は3日朝、感染者が訪れたブイビエン通り沿いのカフェを封鎖した。1,883人目の感染者は29日午前9~10時に同カフェを訪れ、タンソンニャット国際空港近くの通りの家などを訪問した後、同日夜にハノイに戻った。
■副首相「クラスターはコントロールできている」
ブー・ドク・ダム副首相は2日、第3波の震源地となった北部ハイズオン省とクアンニン省のクラスター(感染者集団)について「基本的にはコントロールできている」と報告した。徹底した隔離や経路の追跡が奏功しているという。同副首相は、関係省庁に対して、一層の協力を呼びかけている。
地元紙VNエクスプレスによると、新型コロナ向けのワクチン接種について、優先順位が2日に発表された。患者に頻繁に接する医療関係者が最優先となり、外交官や高齢者、慢性疾患の持病がある人などから優先的に投与される。ベトナム政府は1日、英国の製薬大手アストラゼネカからワクチン3,000万本を受け取る契約を結んでいる。