【フィリピン】ATN、コンクリ工場を月内稼働[建設](2020/11/04)
不動産開発、鉱業、エネルギー事業などを手掛けるフィリピンの持ち株会社ATNホールディングスは3日、工場で練り混ぜてから建設現場などに輸送して使うプレミックスコンクリートの生産工場を月内に稼働すると発表した。年産能力は約7万7,000立方メートルを目指す。
5階建ての新工場には最新設備を導入し、1時間当たり約60立方メートルを練り混ぜることが可能となる。アルセニオ・ウン会長兼最高経営責任者(CEO)は「安定生産に向けた最終試験を実施している」と話した。
ATNは新工場の稼働により、建設部門の大量発注にも対応できるようになるため、収入源を多様化したい考えだ。マニラ首都圏と郊外を結ぶ南北通勤鉄道の延伸事業の第1期では、線路石などの石材を供給している。政府は公共事業を推進しており、今後に商機が見込めそうだ。