【台湾】三井不動産、林口媒体園区に複合施設開発へ[建設](2020/07/27)
三井不動産は24日、昨年落札した新北市林口区の「林口国際媒体(メディア)園区」に、複合商業施設を開発すると発表した。2024年に開業する予定。
場所は台湾桃園国際空港と台北駅を結ぶ桃園機場捷運(桃園空港MRT)の林口駅近くに位置する。商業施設は4階建てで、屋上に駐車場を設ける予定。敷地面積は2万7,290平方メートル。
デジタルメディア関連のコンテンツをそろえるほか、飲食、ショッピングもできる複合商業施設にする計画。デジタルメディアに関しては、どのような内容にするのかまだ決定していない。
同メディア園区はA~Dエリアの4エリアに分かれており、三井不動産はAエリアの50年間の地上権を落札した。
Bエリアは台湾メディアグループの東森集団、C・Dエリアは台湾の三立電視(三立テレビ)傘下で映画館を運営する三立影城がそれぞれ落札した。
投資額は3社合わせて240億台湾元(約867億円)で、三井不動産1社の投資額は非公表。新北市政府はメディア園区全体で1万5,000人の就業機会を創出できるとみている。
台湾三井不動産の下町一朗・董事長兼総経理はNNAに対し、「16年に新北市でオープンした三井アウトレットパーク林口(MOP林口)には毎年1,000万人以上が来客するが、今回の施設の来客数はそれ以上を目指したい」と意気込みを示した。
下町董事長によると、MOP林口は新型コロナウイルス感染症の影響を受け、2~4月の業績は前年同期に比べ落ち込んだが、5月以降は新型コロナウイルスの収束に伴い回復しているという。