【マレーシア】香港人の物件購入、向こう6カ月で1万軒も[建設](2019/11/20)
不動産仲介会社VPCリアルターズは、香港人によるマレーシアでの住宅物件購入が、向こう6カ月間で1万軒に達する可能性があるとの見方を示した。19日付マレーシアン・リザーブが伝えた。
VPCリアルターズの不動産コンサルタント、ブルース・リー氏(アジア太平洋地域担当)によると、香港で「逃亡犯条例」改正案を発端とする抗議活動が始まってから、香港人は週末ごとにマレーシアの物件を探しに来ており、既に1,000軒程度を購入している。
同氏は「香港での混乱が続く場合は、今後半年で1万戸程度が売れるだろう。物件の平均価格を100万リンギ(約2,620万円)とした場合の販売総額は100億リンギになる」と説明。マレーシアが現在抱えている住宅在庫の1割程度が解消されると述べた。
香港人がマレーシアで住宅を購入する理由として、リー氏は「総人口の2割以上を華人が占めており、文化的共通点があることと、シンガポールよりも住宅価格が割安であるため」と説明した。
一方、香港の住宅用不動産市場については、「供給が需要に追い付かないため、抗議活動の影響を受けて大きく値崩れすることはない」と付け加えた。