【シンガポール】日系店舗が多い商業施設、再開発確定[建設](2019/11/22)
シンガポール中心部の商業施設「リャンコート」の再開発が決まった。不動産開発大手シティー・デベロップメンツ(CDL)などが新たな複合施設に造り替える。同施設は古くから日系店舗が多く集まっている。かねて再開発のうわさがあったが、21日に計画が正式に公表された。2024年に再開業する。
CDLと政府系不動産開発会社キャピタランドが折半出資する合弁会社が中心となり、リャンコートのほか、ホテル「ノボテル・シンガポール・クラークキー」、サービスアパート「サマセット・リャンコート・シンガポール」を対象に再開発を実施する。
敷地面積は1万2,925平方メートル。住宅不動産、商業施設、ホテル、サービスアパート、地下駐車場から成る複合施設を建設する。延べ床面積は10万平方メートル余りとする計画だ。24年から順次開業していく。
住宅は約700戸分で2棟のタワーに分かれる。商業施設部分と合わせて、合弁会社が権益を持つ。
ホテルは米ホテル大手マリオット・インターナショナルの「モクシー」ブランドで運営。客室数は460~475部屋で、権益はCDLの不動産投資信託部門CDLホスピタリティー・トラストが持つ。
サービスアパートはキャピタランド傘下のアスコットが「サマセット」ブランドで運営、所有する。戸数は192戸とする計画だ。
リャンコートは1984年に開業したモール。開業当初から紀伊国屋書店が入居し、スーパーの明治屋も過去16年にわたって店舗を構えていた。このほかにも日系の小売店、飲食店、診療所などが数多く入居してきた歴史がある。