【マレーシア】アルミ輸出に1%課税、サラワク州で来年から[鉄鋼](2019/11/06)
マレーシアのサラワク州政府は4日、2020年1月からアルミニウム製品の輸出に1%の売上税を課す方針を明らかにした。同州に生産拠点を置くアルミ精錬大手、プレス・メタル・アルミニウム・ホールディングスの収益や事業計画に影響が出そうだ。エッジ(電子版)などが同日伝えた。
サラワク州のアバン・ジョハリ州首相が、州議会での20年度予算案演説で明らかにした。予算案では、来年の税収を46億3,100万リンギ(約1,210億円)と設定。うち5,800万リンギをアルミ製品の売上税が占めると試算する。同州首相は「アルミ製品の売上税で財源を拡大し、州全域の開発を加速させる」と述べた。このほか、原水くみ上げの徴収金を現行の1立方メートル当たり1セン(約0.26円、1リンギ=100セン)から同2.5センに引き上げる計画も示した。
プレス・メタルは今年7月、同州で3カ所目となるアルミ精錬工場の建設計画を進めるため、サラワク州政府系の電力会社と買電契約(PPA)を締結していた。
サラワク州は、今年1月から石油製品に5%の売上税を導入している。