【タイ】アイカ工業、アジアの化粧板4社買収[建設](2019/11/05)
アイカ工業は1日、日本政策投資銀行と共同で、メラミン化粧板大手の米ウィルソナートのアジア太平洋子会社4社を買収すると発表した。買収額は総額1億5,000万米ドル(約163億円)。ウィルソナートのタイ、中国、オーストラリアの工場などを取得することで、アジア事業を強化する。
ウィルソナートグループから取得するのは、◇タイの製造販売会社ウィルソナート・タイ(資本金3億4,800万バーツ=約12億5,000万円)◇中国・上海の製造販売会社ウィルソナート上海(1,200万米ドル)◇オーストラリアの製造販売会社ウィルソナート・オーストラリア(買収前の株式発行を予定)◇香港の販売会社ウィルソナート・アジア(500万香港ドル=約6,900万円)――の4社。今月1日に株式譲渡契約を交わしており、今年中に株式取得が完了する予定だ。
アイカ工業は、ウィルソナートのタイ法人、上海法人、香港法人の議決権の51%、オーストラリア法人の100%を取得。残りを日本政策投資銀行が取得し、4社を日本企業が完全に傘下に収める。
アイカ工業は、日本国内ではメラミン化粧板の最大手。ウィルソナート子会社の買収により、アジアのシェア拡大を図る。アイカ工業はインドネシア、インド、ベトナムに生産拠点を有しており、タイ、中国、オーストラリアの工場を取得することで、海外の建装事業を強化できると見込む。