【タイ】米スタンダード、観光地4カ所にホテル建設[建設](2019/08/15)
ホテル運営の米スタンダード・インターナショナルは14日、向こう4年でタイの観光地4カ所にブティックホテル(独自のコンセプトを有する中小規模ホテル)を建設する計画を明らかにした。海外での事業拡大の一環で、向こう5年でタイをはじめとする海外の計25カ所に建設する計画だ。
アマル・ラルヴァニ最高経営責任者(CEO)によると、タイでは南部サムイ島、プラチュアプキリカン県フアヒン、プーケット県、東部パタヤにブティックホテルを建設する。ホテルの詳細や事業費は現時点で非公表。サムイ島とフアヒンのホテルは、来年にも開業する予定という。同CEOは「タイを訪れる旅行者は一時的に伸び悩む可能性があるが、ホテル開発は長期的な投資であり、(開発を進めている間に)状況は好転していくとみている」と楽観的な見方を示した。
スタンダード・インターナショナルは、1999年創業。現在、本拠地の米国のほか、英国とモルディブの計6カ所でホテルを運営している。今後、インドネシアのジャカルタやフランスのパリ、オーストラリアのメルボルンにも開業する予定。海外で積極的にホテル建設を進めていく計画で、うち3分の2を、消費の中核を担う「ミレニアル世代」(80年代以降に生まれた若年層)の世界人口の約6割が居住するアジアで遂行する計画という。
同社には、タイの不動産開発大手サンシリが、2017年11月に35%出資し、大株主となっている。