【シンガポール】トゥアス港第2期工事、海中基礎1基目を設置[建設](2019/07/05)
シンガポール海事港湾庁(MPA)は4日、西部トゥアス港のターミナル第2期埋め立て着工に伴い、外周部分を成すケーソン(海中の岩盤の上に設置する鉄筋コンクリート製の基礎)の1基目を設置した。第2期では、五洋建設など3社が2027年にかけて、第3埠頭(ふとう)を開発する。
第2期埋め立て工事は、五洋建設と韓国の現代建設、オランダのボスカリス・インターナショナルのコンソーシアム(企業連合)が昨年3月、約1,210億円で受注していた。
第2期では、岸壁の総延長8.6キロメートル、面積387ヘクタール分の土地を新たに造成。まず今後3年で、幅40メートル、奥行き20メートル、高さ28メートル、重さ1万3,000トンのケーソンを227基設置する。
造成した土地に開発する第3埠頭は、トゥアス港に計4つ開発する予定の埠頭の中でも最大。コンテナ取扱容量は2,100万TEU(20フィートコンテナ換算)に上る。
五洋建設の清水琢三社長はNNAの取材に対し、「シンガポールはこれまでに国土を25%拡張しており、その4割は当社が手掛けた。トゥアス港第2期工事でも、シンガポールの国土拡大に貢献していきたい」と話した。