【タイ】アルミ部材SUS、東部工場の増強が完了[鉄鋼](2021/06/16)
建築用アルミ構造材などの製造・販売を手掛けるSUS(静岡市)はこのほど、タイ東部チョンブリ県の工場の建て替え工事が完了し、5月に本格稼働を開始したと発表した。供給能力を従来比2倍に増強した。
チョンブリ県のアマタシティーチョンブリ工業団地内で操業しているアマタナコン工場で2階建ての工場建屋を鉄筋コンクリート造4階建てに建て替えた。新工場の敷地面積は7,434平方メートル、延べ床面積7,887平方メートル。ショールームを併設し、営業から開発・設計、製造、配送までをワンストップで行える拠点としている。投資額は14億3,000万円。2019年12月に地鎮祭を行い、今年5月下旬に引き渡しが完了した。
同工場では、主にタイに進出している自動車や半導体、物流などの日系企業の工場設備の部材として使われるアルミ押出フレームの切断・加工・組み立てなどを行っている。近隣国への出荷にも対応する。
SUSは「東南アジアのハブであるタイで日系企業の進出が続いており、同国での供給能力を強化すべく、工場の建て替えを実施した」と説明している。
アマタナコン工場は、現地法人のシステム・アップグレード・ソリューションBKKが運営している。同社は他にチョンブリ県のピントン第3工業団地、首都バンコク北郊パトゥムタニ県でアルミフレームの切断・加工・組立工場を操業している。また、北部ランプン県では別の現地法人スタンダード・ユニット・サプライ(タイランド)を通じて、アルミフレームの押出加工の工場を運営している。