【マレーシア】プロドゥア、4月販売台数は17%減[車両](2021/05/05)
ダイハツ工業が出資するマレーシアの国民車メーカー、プロドゥアは4日、4月の販売台数が前月比16.5%減の2万399台だったと発表した。全体の約23%に当たる4,624台を、3月初旬に発売した小型スポーツタイプ多目的車(SUV)「アティバ」が占めた。
プロドゥアは、前月比で2桁減となった理由について、世界的な半導体不足が響いたと説明している。
ザイナル・アビディン・アフマド社長兼最高経営責任者(CEO)によると、アティバはこれまでに累計9,000台近くを販売しており、1日当たりの予約台数は平均290台に上る。納車は、車体カラーなどによって2~4カ月待ちとなっている。ザイナル氏は、新車の売上税減免措置が期限を迎える6月末までに、できる限り多くの顧客にアティバを届けたい考えを示した。
一方、半導体不足については「解決すべき最優先課題として、政府や取引先企業と連携しながら対処している」と述べ、2021年通年の販売台数の目標を前年比9%増の24万台に据え置いた。部品の現地調達額は65億リンギ(約1,725億円)を見込んでいる。
今年1~4月の累計販売台数は前年同期比74%増の7万8,304台だった。昨年は3月半ばに新型コロナウイルス対策の活動制限令が導入され、翌4月にメーカー各社が操業を一時停止。これにより、販売台数が大きく落ち込んでいた。