【韓国】ワクチン接種後の死者11人、基礎疾患悪化か[社会](2021/03/09)
韓国保健福祉省傘下の疾病管理庁は8日、同日午前0時までに新型コロナウイルスワクチンの接種後に死亡した人は、前日から3人増えて計11人になったと発表した。被接種者の死亡例が連日のように報告されているが、ワクチンと死因の因果関係については「基礎疾患の進行が原因」との見解を示した。
同日までに死亡が確認されたのは、療養病院に入院中の60代2人と精神科医療機関に入院中の60代1人の計3人。いずれも基礎疾患を持っていたことが分かっている。
被接種者の死亡を巡っては、ワクチンと死因の因果関係に注目が集まっているが、同庁は記者会見で「6日までに報告された死亡例(8人)を検討した結果、いずれも接種直後に出るアナフィラキシー症状は見られず、ワクチンの異常や接種時のミスの可能性は低い」と説明した。
その根拠として、「死亡した被接種者が、脳出血や心不全、心筋梗塞など死亡する可能性の高い基礎疾患を患っていたこと」や「死亡した患者と同じ医療機関で、同じ日に同じ製造番号のワクチンを受けた人の異常反応の有無を調べたところ、重症の異常反応は確認されなかったこと」などを挙げた。