【香港】1月の新築住宅販売、前月の2.5倍に急増[建設](2021/02/02)
1月の香港の新築住宅成約戸数は1,480戸だった。前月の2.5倍に急増した。1日付信報が伝えた。
先週末(1月30~31日)の成約戸数は294戸で前週末(23~24日、250戸)から44戸増加。不動産開発を手掛ける地場の南豊集団と香港鉄路公司(MTRC)が新界地区・将軍澳の「日出康城(ロハスパーク)」で開発する「LP10」は173戸成約し、1月の成約戸数を押し上げた。LP10これまでに218戸を売り出しており、成約率は79.4%に上った。香港不動産開発大手の信和置業(サイノランド)が新界地区・馬鞍山で開発する「シルバーサンズ」も33戸成約した。
■中古は6年半ぶり高水準
地場不動産仲介大手の中原地産(センタライン・プロパティーズ)が自社取扱物件を対象にまとめた1月の10大中古住宅物件の成約戸数は前月比29.8%増の370戸だった。1カ月の成約戸数としては、2014年6月以来6年半ぶりの多さだった。
先週末の成約戸数は11戸で前週末に比べ6戸少なかった。
陳永傑(ルイス・チャン)アジア太平洋部門副社長は、1月の中古住宅市場について、米中関係改善への期待が高まっていると同時に、新型コロナウイルスのワクチン接種開始に向け香港で準備が進んでいることが好感され取引活性化につながったと指摘した。