【インド】英リバティー、アドゥニクの工場増強を計画[鉄鋼](2020/11/02)
英国を拠点とする金属・エンジニアリング大手リバティー・ハウスは、今年初めに買収したインドの鉄鋼メーカー、アドゥニク・メタリクスの生産能力を向こう3~4年で年100万トンに引き上げる方針だ。現在の能力は同50万トン。ファイナンシャル・エクスプレス(電子版)が10月28日に伝えた。
アドゥニクは、東部オディシャ(オリッサ)州ルールケラ付近に製鉄所と自家発電設備(出力3万4,000キロワット=kW)を保有している。同施設は2017年にアドゥニクが経営破綻して以来、操業を停止していたが、先週に部分的に稼働を再開した。
アドゥニクのウダイ・グプタ社長は今後の工場運営について、段階的に再稼働を進め、1年以内の全面稼働を目指すと説明。生産能力の倍増計画についても言及したが、投資額については「生産する製品や導入する技術によって変動する」として、具体的な金額は明らかにしなかった。
リバティー・ハウスは、英エネルギー大手GFGアライアンスの傘下企業。アドゥニクの買収と同時に同社の子会社ジオン・スチールも取得した。