【カンボジア】工業団地開発が進行中、南部コンポンスプー[建設](2020/06/26)
カンボジアの大手銀行、カナディア銀行と地場コングロマリット(複合企業)のオーバーシーズ・カンボジア・インベストメント(OCIC)の会長を務めるプン・キブ・セ氏は、南部コンポンスプー州の国道51号線沿いに工業団地を開発中であると明らかにした。クメール・タイムズ(電子版)が25日伝えた。
同氏によると、工業団地の敷地面積は500ヘクタール。現在は整地のほか上下水や電気などのインフラ整備を進めている。土地関連に2,000万米ドル(約21億円)、インフラ整備に1,000万米ドルを既に投じたという。
工業団地への企業誘致については、既に5社程度と契約を締結し、中国の建設機械大手と交渉している段階という。企業名は明らかにしなかった。新型コロナウイルス感染症が収束した後は政府職員と共に中国を訪れ、さらなる企業誘致に取り組む計画も明らかにした。
プン・キブ・セ会長は、首都プノンペンにある複数の縫製工場に、同工業団地への移転を提言する方針も明かし、企業誘致に当たってはカンボジア商工会議所(CCC)、工業・科学・技術・革新省(旧工業・手工芸省)、カンボジア開発評議会(CDC)と協力していくとも述べた。
カンボジア不動産鑑定士・不動産業者協会(CVEAA)のチレク・ソクニム会長は「国道51号線は環状道路で、原料や製品の輸送に便利であることから、交通渋滞の激しいプノンペンから工場を移転する企業が出てくるだろう」とコメントした。