【ベトナム】ビンホームズ、HCM市9区で低層住宅発売[建設](2020/06/04)
ベトナムの住宅開発大手ビンホームズは先週、ホーチミン市9区の低層住宅プロジェクト「マンハッタン」約100戸の発売会を開催した。マンハッタンは、9区のスマートシティー計画「ビンホームズ・グランドパーク」の区画となる。
グランドパークでは、第1期として2019年7月に高層マンション「レインボー」1万戸が発売され、17日間で完売。第2期として今年6月末に同じく高層マンションの「オリガミ」1万戸が発売される予定という。オリガミの販売価格は1平方メートル当たり19万円程度になる見通し。レインボーとオリガミは、中級物件に位置づけられ、第3~4期にも中~高価格帯の物件が発売される予定。
マンハッタンは、36ヘクタールの大規模公園に隣接し、合計500戸が4回に分けて販売される。関係者によると、販売価格は「1平方メートル当たり60万円」。ショップハウス(1階を店舗、2階を住居として利用するタイプ)の面積は84~230平方メートル、ヴィラは170~800平方メートル、別荘タイプは310~850平方メートルとなる。
ビンホームズのグエン・ドゥック・クアン氏(営業担当副CEO=最高経営責任者)はイベントで、「新型コロナウイルスの流行で世界とアジアの経済成長は大きく減速したが、ベトナムは依然として有望な投資先だ」と説明。ベトナムの中でも、「2区とトゥードゥック区と併合される計画の9区は、東部都市として開発される予定で、今後に発展する余地は大きい」と話した。
グランドパークの物件で日本向けの販売代理店を務めるベトナム・グルーブのレ・テイ・タン・ハンCEOは「メトロ(都市鉄道)や環状3号線が整備されれば、ホーチミン市9区は中心部から車で30分ほどの距離で、空港や周辺の工業団地へのアクセスもよくなる」と話す。グランドパークでは、レインボーの1万室の引き渡しが今月から8月にかけて進められ、4万人近い住民が生活を開始する。オリガミのように日系のデベロッパーが関わっている物件もあり、工期や品質が保証されることも強み。投資物件としても魅力が高いという。