【マレーシア】コロナ対策の手順書順守、建設現場は9%[建設](2020/05/13)
マレーシアのファディラ・ユソフ公共事業相は、新型コロナウイルス対策の標準作業手順書(SOP)を順守している建設現場が、全体の9%にとどまると明らかにした。全体の9割近くは、活動制限令で操業を停止してからまだ再開していないという。ニュー・ストレーツ・タイムズが伝えた。
同相はこのほど、4月20日~5月7日に全国2,830カ所の建設現場を対象に実施した調査の結果を公表。操業を再開した現場でSOPを順守していたのは247カ所で、全体の約9%だった。SOPを正しく順守せずに操業する約70カ所に対して警告したほか、不履行の2カ所には操業停止を命じたという。9割近くに当たる約2,500カ所はまだ操業を再開していなかった。
ファディラ氏は、操業再開する建設会社は作業員用の宿舎や、建設現場、現場までの交通手段についても衛生管理を徹底させなければならないと説明。新型コロナウイルス感染症が疑われる作業員がいる場合は、ただちに医療機関で受診させることや、各現場で作業員や資材業者の出入りを記録することも求めた。