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【カンボジア】違法建築の取り締まり強化、建設省が省令[建設](2020/01/14)

カンボジア建設省は10日、無許可建築の取り締まりを厳格化する省令を施行した。カンボジアでは建設中のビル倒壊による死亡事故が相次いでおり、同省は違法建築への対策を強化する方針だ。クメール・タイムズ(電子版)が13日伝えた。

省令では、建設省が発行するライセンスか証明書を所持していない建設業者によるビルの建設や改築、解体を禁止する。建設作業員らが工事現場で寝泊まりすることや、部外者が工事現場に立ち入ることも禁ずる。省令に違反した場合、当局は建設業者に対して、直ちに法的措置を取る。建設省は既に、州の建設局に省令順守の徹底を指示した。

同令には、ビルの検査態勢の強化も盛り込まれた。当局にはビルの安全性などを定期的に検査することが求められ、万が一、仕様書や計画通りに建築が行われていない場合は、直ちに建設作業を中止させる必要がある。

カンボジアでは、ずさんな工事によるビルの倒壊事故が続いている。今月3日には南部カエプ州で建設中の7階建てのビルが倒壊し、36人が死亡。昨年6月には南部の港湾都市シアヌークビルでも建設中のビルが倒壊し、28人が死亡した。

政府は事態を深刻に受け止め、違法建築への対策を厳格化する方針を示している。昨年10月には建築物の管理を強化する「建設法案」が国民議会(下院)で承認されており、まもなく施行される見通しだ。

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